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会員No.12
中村俊幸
(なかむら としゆき)
電研工業(株)代表取締役社長
昭和25年4月9日生
大阪府出身 B型
妻と2人家族
趣味:ピアノ
人生観:一日が一生
2004年のスローガン
活力と創造
跡継ぎとして26歳で社長に就任した。「自分が会社の中で一番何もわからない人間だったわけです。周りに教えられることばかりでしたね。だから社長であっても、経営している感覚も意識もなく、とにかくがむしゃらに働きました。ようやく会社全体が見えてきたのが30歳を過ぎてから」。
50歳を過ぎているそうだが、その元気な声、少年の頃とさして変わらないと思われる風貌、腰の軽い動き…青年社長の面影をそのまま残している、いや現在でも青年社長そのままだ。
しかしそんな彼から「今の若い人はあんまり働きませんな。若いうちは一生懸命に働かんと」といった言葉が出た。意外な感じだったが、原因が現在の社会環境にあると聞き、なるほどと思った。「情報が多いということは、選択肢が多いことです。頑張らんといかんところで、ラクなほうを選択してしまう。それにインターネットで、いくらでも情報は簡単に入手できます。だから身に付かない。また単純な平等主義が、頑張りを抑制していますね。学校の教育もそうですし、会社の場合だとかつての労働組合がそうであったように、働く人も働かない人も、同じに扱わなければいけない空気があります」。
「電研工業株式会社」の組織図を見ると面白い。社長がいて、そのすぐ下に課長がズラリ。部長は最近1人つくったという。単純な平等主義に陥らないための、実力主義を意識した組織づくりともいえる。
フラットな組織は、社長は大変だが、決済が速い。そして彼にいわせると「段階をいくつも設けると、責任の所在も不明確になるし、人間は動かなくなる」そうだ。技術開発が命の同社にあって、”人が動かない“は致命傷になりかねない。素晴らしいソフトが開発されても、販売が動かなければ、絵に描いた餅になる。無理を承知で、フラットな組織に編成し直したのは当然彼だが、その成果は、部長が1人誕生したことでもわかるように、徐々に出てきている。
「とくにソフトの世界は年齢なんて関係ないんですよ。判断や反応の速さという意味では、若い人のほうが優れていますしね。30歳ぐらいでも、情報力・判断力・技術力といった実力を備えた人間はいます。そういう意味でも、もっと若い人には頑張ってもらいたいんですよ」
社長としては、いろいろ問題が見えて仕方がないのかもしれないが、新幹線の駅に取り付けられたLEDの発車標や、ライトと一体型になった屋外用の監視カメラシステム、IP伝送装置、6層構造のCPUボードなど、枚挙にいとまがないほど、高い技術力でユーザーのニーズに応えている。少し古い話だが、関西国際空港には800台の監視カメラを制御するシステムを同社が手掛けた実績もある。
「作れば売れる時代ではありませんから、ユーザーのニーズに応えることも大事ですし、こちらが先取りして提案していくことも大事です」。ハードからソフトまで、また機器には欠かせない板金プレスによるフレームづくりも含め、「電研」はトータルで開発・対処していける。フラットな組織づくりが、それぞれの部門を刺激したのはいうまでもないことだ。
社 名
電研工業株式会社
事業内容
業務用音響・映像・通信機器の開発・製造
現場メンテナンスおよびソフトウェア開発
板金フレーム・シャーン製作
所在地
大阪市生野区林寺2丁目25番29号
TEL. 06-6714-1804 FAX. 06-6714-2472
創 業
昭和9(1934)年
設 立
昭和26(1951)年
代表取締役
中村俊幸
資本金
1000万円
売上高
14億円
HP
http://www.denken-ind.co.jp
沿革
昭和9(1934)年
昭和26(1951)年
平成9(1997)年
平成14(2002)年
先代社長・中村兼慶が「尚声堂無線製作所」を創業
「電研工業株式会社」として法人改組
ソフト部門としてシステムエンジニアリング部門を新設
ISO14001認証取得